Adobe Sketchの作品形式を徹底解説! ppi? ppcm?? 印刷するのに最適な画質とサイズを選ぶ

Adobe Sketchで印刷作品を作るための形式選び イラスト

Adobe Sketchの形式を知る!

最近、iPadとApple Pencileを手に入れましてごきげんなじゃこです。

購入にあたって悩んだ経緯はこちら↓↓↓

Apple Pencilと一緒に買うべきはiPad か iPad Proか?
Apple PencileとiPadのお買い物。価格、描き心地、サイズ、容量といった選択肢と選択のポイントをお伝えします。買った後、使い始めてからわかった欠点も。

最初に入れたお絵描きアプリは、いつも使っているAdobeから無料で出している”Adobe Sketch”。

Adobe Sketchは、初めてでも簡単にお絵描きできて楽しいアプリです。
無料でこれだけ機能があれば十分!初めてのiPadお絵描きアプリにオススメです!

Sketchを立ち上げるといきなり紙のようなお絵描き画面と筆記具が出てくるので、いきなり描き始められます。

ただし、次の作品からは自分で形式を選んで描き始めることになります。
ここで、どれを選んだらいいのか、ちょっととまどうかもしれません。

Adobe Sketchの形式選択画面

Adobe Sketchの形式選択画面で選べる形式は以下のとおりです。

Adobe Sketchの形式一覧

形式カテゴリー 形式 サイズ 解像度
無表示 (最近使った形式が表示されます)
マイフォーマット
新しい形式
カスタム形式
デジタルイラスト
標準スクリーン 4:3 1,024×768 px
ワイドスクリーン 16:9 1,280×720 px
HDスクリーン 1,920×1,080 px
正方形 2,100×2,100 px
iPad(縦) 1,536×2,048 px
iPad (横) 2,048×1,536 px
iPad Pro(縦) 2,048×2,732 px
iPad Pro(横) 2,732×2,048 px
Webイラストレーション 1,536×700 px
印刷
小さいポストカード(縦) 4.25×6 in 300ppi
小さいポストカード(横) 6×4.25 in 300ppi
大きいポストカード(縦) 5×7 in 300ppi
大きいポストカード(横) 7×5 in 300ppi
コミック 6.88×10.5 in 300ppi
一般小説(縦) 8.12×10.12 in 300ppi
一般小説(横) 10.12×8.12 in 300ppi
レター(縦) 8.5×11 in 300ppi
レター(横) 11×8.5 in 300ppi
A4(縦) 210×297 mm 118.11ppcm
A4(横) 297×210 mm 118.11ppcm
大きな写真(縦) 11×14 in 150ppi
大きな写真(横) 14×11 in 150ppi
タブロイド(縦) 11×17 in 150ppi
タブロイド(横) 17×11 in 150ppi
A3(縦) 297×420 mm 59.06ppcm
A3(横) 420×297 mm 59.06ppcm
A2(縦) 420×594 mm 59.06ppcm
A2(横) 594×420 mm 59.06ppcm
ポスター(縦) 18×24 in 150ppi
ポスター(横) 18×24 in 150ppi

目的によって最適な形式を選ぼう

デジタルイラストを描くなら

デジタルで気軽にお絵描きするだけなら、実はどれを選んでも大丈夫。
まずは自分のiPad用にぴったりのサイズ、縦長に描くなら「iPad(縦)」、横長に描くなら「iPad(横)」を選べば間違いないでしょう。
ただし、iPadをちゃんとお絵描きする向きにしてから選ばないと、横向きに表示されてしまいます。
表示されてからiPadの向きを直してもカンバスの向きは変わりません。(向きを変えることもできますが、その一手間が無駄ですー!)

iPad上で見たままの画質なので、細かく描きたければピンチインして描いてみて、思ったように細かく描けなければ次はもっと大きいカンバスを選びましょう!

印刷するイラストを描くなら

紙に印刷したいとなると、画質が気になります。
描いた後から、小さかったと分かっても、大きくすると画質が荒くなってしまいますから、最初に適切なサイズ・画質を選んでおかないといけません。

ところが…上の形式一覧を見てみると、「ppi」とか「ppcm」とか、見慣れない単位で書かれています。
今まで「印刷物は300dpiで」と思っていましたが、どう違うのでしょう??

・・・と思って改めてPhotoshopを見てみたら、解像度の単位は「ppi」でした。私の目は節穴でした。

調べてみたところ、わかりづらいのですが、
画面上の解像度はppi
印刷機器の解像度dpi
で表されるそうです。

参考にした記事はこちら

http://blog.koss.jp/article_12.html

「印刷するものは300で」というのは、「300ppi」のことだったようです。
(dpiについてはとりあえず考えなくてよいようなので、ここではこれ以上追わないことにします。)

というわけで、実は見慣れていたppi(=pixel per inch; 1インチあたりのピクセル数)は解決したのですが、
ppcm(pixel per cm)は見慣れていなくて、数字を見てもどうにもピンときません。

考えてみれば、日本ではサイズはメートル法なのにピクセルはインチを使ってきたこと自体が不思議です・・・が、それぞれに慣れた単位で上の表を書き直してみましょう。

印刷形式をmmとppiで表記すると

形式のうち「印刷」カテゴリーをインチ→mmppcm→ppiで書き直した表です(赤字が修正したところ)。

形式 サイズ 解像度
小さいポストカード(縦) 107.95×152.4 mm 300ppi
小さいポストカード(横) 152.4×107.95 mm 300ppi
大きいポストカード(縦) 127×177.8 mm 300ppi
大きいポストカード(横) 177.8×127 mm 300ppi
コミック 174.752×266.7 mm 300ppi
一般小説(縦) 206.248×257.048 mm 300ppi
一般小説(横) 257.048×206.248 mm 300ppi
レター(縦) 215.9×279.4 mm 300ppi
レター(横) 279.4×215.9 mm 300ppi
A4(縦) 210×297 mm 300ppi
A4(横) 297×210 mm 300ppi
大きな写真(縦) 279.4×355.6 mm 150ppi
大きな写真(横) 355.6×279.4 mm 150ppi
タブロイド(縦) 279.4×431.8 mm 150ppi
タブロイド(横) 431.8×279.4 mm 150ppi
A3(縦) 297×420 mm 150ppi
A3(横) 420×297 mm 150ppi
A2(縦) 420×594 mm 150ppi
A2(横) 594×420 mm 150ppi
ポスター(縦) 457.2×609.6 mm 150ppi
ポスター(横) 609.6×457.2 mm 150ppi
2018/11/13追記:
自分で新しい形式を作るときには、大きさをcmやmmで入れた後に、単位を「インチ」に切り替えてからppiを入力するといいです!

サイズを理解するためのtips

ちなみに・・・

官製はがきのサイズ

官製はがきのサイズは100×148mm。「小さいポストカード」は107.95×152.4mmなので、さらに小さいですね。年賀状などを作る場合は、カスタム形式でサイズを指定して作りましょう。

「コミック」のサイズ

「コミック」のサイズ(174.752×266.7 mm)って、ひょっとしてB5?と思ったのですが、B5は182×257mmなので、それよりちょっと幅が狭くて縦長ですね。謎です。「一般小説」も謎です。

350ppiは137.8ppcm

たまに「350ppiでお願いします」と言われることもあるので、そんなときのために換算しておくと、350ppi = 137.795276ppcmとなります。

最適な形式を選んで、楽しくお絵描きしましょう!

いかがでしたか?
この表で、形式選びがやりやすくなればうれしいです。自分としても表にしてスッキリしました。

ちなみにちなみに。
こんな表を組むのにも、いったん手書きでさくっと全体を描いておくと、コーディングしやすいです。iPad万歳です。
手書きで表を書きコーディング

では、楽しいお絵描きを!

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